ミライト進路講演

2年生の
第1志望校決定に向け、
1年生から準備を進める

日本大学鶴ヶ丘高等学校1年生

概要

  • 外部講師による客観的な言葉を通して、低学年からの進路研究を効果的に進められた
  • 進路講演を導入した効果と学年の先生方の反応
  • 第1志望校決定に向けて2年生でも計画的に進路講演を組み込む

1外部講師による客観的な言葉を通して、
低学年からの進路研究を効果的に進められた

1年生では「文理選択と大学研究」講演と「学問・学部研究」講演を実施しました。9月に「文理選択と大学研究」講演を採用したのは、生徒が文理選択を「苦手科目から逃げたい」など表面的な理由で決めるのを避けたいという課題があったためです。学内でも担任から指導は行いますが、どうしても先生の主観的な言葉として受け取られがちです。そこで外部講師による客観的な視点を取り入れ、生徒に新鮮な気づきを与えたいと考えました。
また、2月に「学問・学部研究」講演を採用したのは本校の2年次の進路目標「12月に第1志望校を決定させる」の準備という位置づけからです。2年生は部活でも主力になり、学習の負担も増えることからバランスよい学校生活を送れず進路研究も進まないという生徒も多いのが現状です。そのため2年生になってからの目標設定では進路研究が遅くなってしまうという課題があり、本学年では1年生の3学期を「2年生の0学期」と設定しました。1年次から大学の学問について考えさせ自分の興味・関心と結び付けさせたいと考えました。

2進路講演を導入した効果と学年の先生方の反応

9月の「文理選択と大学研究」講演では、生徒が「自分の興味や関心に結びつけて文理選択を考える」という貴重な機会になりました。学内の説明会では事務的な内容が中心になりがちですが、どんな考えに基づいて文理選択をすればよいかについて基本的なことから解説した外部講師の話は新鮮で、生徒の視野を広げるきっかけになりました。
2月の講演「学問・学部研究」では、ワークシートで職業と学問の関わりを考えるワークなどを通してより具体的に進路を考えることができたと思います。学年の先生方からも好意的に受け止めてもらえ「大学受験に向けて自分の意欲が向上した。また、これから自分は何をするべきなのかを知ることができた」など生徒たちが進路研究への意識を高める姿勢が見られたのは嬉しい成果です。

3第1志望校決定に向けて2年生でも計画的に進路講演を組み込む

2年次も引き続き、5月に「志望校選びの第一歩」講演、10月に「受験校決定に向けたプランの作成」講演を採用する予定です。
本校の2年生の進路目標は「12月までに第1志望校を固める」ことです。生徒が段階的に進路を考えられるよう、12月までに2つの進路講演を進路計画に組み込んで活用する予定です。
特に2年生1学期には夏のオープンキャンパスを見据えて、志望校決定につながるオープンキャンパスの活用方法や事前に準備をしておくことの重要性を指導していく予定です。「志望校選びの第一歩」講演はその進路指導計画に合致しており採用を決めました。
また、本校は日本大学の付属高校ですが、外部の大学を一般選抜で受験する生徒も少なからず存在します。そのような生徒の進路希望を取りこぼさないよう「受験校決定に向けたプランの作成」講演を採用し、一般選抜を想定した進路指導を実施したいと考えています。
納得のいく進路実現のために、「行きたい大学」だけでなく「行く可能性のある大学」も視野に入れて進路検討することが大切だと考えています。生徒自身で自分の可能性を広げ、主体的に進路を考える力をさらに伸ばしていってほしいと思います。
1年次からラインナップで採用することで一貫したストーリーで進路指導が実現できるのではないかと期待しています。