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5月の三者面談で、進学希望者全員へ手渡し。
対話だけでなく「形」として示すことによって、保護者の不安を取り払う。
クラーク記念国際高等学校：全国に60以上のキャンパスを持つ広域通信制高校。通信制でありながら毎日通学して学ぶ“全日型教育”という新しいスタイルを導入しています。東京にある秋葉原ＩＴキャンパスの竹内舞先生にお話を伺いました。
ご活用いただいた状況と、目的を
教えてください。
3年の5月に行う三者面談で、大学進学希望者全員へ直接手渡しました。
本校の秋葉原ITキャンパスは、ゲーム・プログラミング専攻や声優・放送専攻などからなるクリエイティブコースを設置しています。コースの特性上、「学校で好きなことに熱中して、卒業後の進路は大丈夫なのか？」といった保護者の不安が、普通科高校よりも大きい傾向があります。そのような保護者の不安を払拭するためにも、「マナビジョンブック 保護者版」を使って保護者と進路について対話する機会を設けています。
具体的には、面談でどのような話を
していますか？
学費・奨学金について、積極的に話をするようにしています。
もともと進学を希望していて経済的理由で進学をあきらめることになった生徒は、気持ちの切り替えが難しく、卒業後にフリーターやニートになってしまうケースも少なくありません。
家庭の経済的理由のみで進学をあきらめるということを減らせるように、進学にかかる学費はどのくらいか、多種多様な奨学金制度があるということなどを、情報誌の中の記事を示しながら紹介します。
「マナビジョンブック 保護者版」は、
先生のご指導の中でどのような役割を担っていますか？
教員が口頭で話すだけではなく情報誌という「形」で手渡して保護者へ示すということが、指導の強化となっています。本校での指導において、この効果が大きいですね。
「保護者版」高校教員アンケートより
夏休みの三者面談に向けて情報を提供する目的で保護者に配付しています。初めて受験生の保護者となる方は受験については知らないことが多く、とても役に立ちます。大学ごとの初年度納付金の一覧表は、保護者だけでなく、教員にとっても役立っています。（青森県 公立高校）
保護者会で配付し、入試制度などを説明するのに活用しました。内容がわかりやすくまとまっているので、入試のことがまったくわからない保護者も一から学ぶことができる点がよいと思いました。（岐阜県 公立高校）
保護者と生徒が後悔しない進路選択ができるように、保護者会で参加者全員に配付し、受験に対する知識を深めてもらうようにしています。入試のしくみがしっかり理解できる点と、受験にかかわる費用が具体的でよいと思います。（山梨県 公立高校）
PTA総会で配布し、内容を解説しました。「費用」についていろんな奨学金制度も含め記載されてあり、他誌に比べて、初心者に分かりやすくできていると思います。（和歌山県 公立高校）
保護者の時代と入試方法などは大きく変化しているし、今後も変化していく中で、このような冊子があると教員、保護者ともに助かります。少し過保護な印象もありますが、入試情報をあまり入手していない保護者にとって安心できる冊子かもしれません。（高知県 公立高校）